https://research-er.jp/articles/view/43119
発表者
佐藤 輝(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 博士課程3年(研究当時)
現職:国立研究開発法人理化学研究所 環境資源科学研究センター 特別研究員)
戸高 大輔(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 特任助教)
工藤 まどか(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 博士課程1年)
溝井 順哉(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 講師)
城所 聡(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 助教)
趙 宇(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 博士課程2年)
篠崎 一雄(国立研究開発法人理化学研究所 環境資源科学研究センター センター長)
篠崎 和子(東京大学大学院農学生命科学研究科 応用生命化学専攻 教授)
発表のポイント
•イネにおいて生育に悪影響を与えることなく、高温ストレス耐性を向上させる方法を開発しました。
•高温ストレス環境下のみで働く転写調節因子(注1)を導入することで、高温ストレス耐性を高める多くの遺伝子の発現を上昇させることができるようになりました。
•温暖化による気温上昇や熱波などで農作物の収量低下を防ぐための技術として応用されることが期待されます。
発表概要
東京大学と理化学研究所の共同研究グループは、イネにおいて高温ストレス耐性を向上させる新たな方法を開発しました。
イネを含め植物はストレスにさらされると、ストレスに対する耐性を高め、その環境に適応するために、さまざまな遺伝子を発現させその働きを活性化させることが知られています。
このようなストレス耐性を高める遺伝子の発現を通常よりもさらに強く上昇させることで、植物のストレス耐性を向上させることができるのではないかと考えられています。
しかし、ストレス耐性の獲得は植物の生長とトレードオフの関係にあり、植物のストレス耐性を強めると多くの場合生育や収量に悪影響が見られます。
今回、東京大学大学院農学生命科学研究科の篠崎和子教授らの共同研究グループは、上記のように遺伝子の発現をコントロールするために、
シロイヌナズナのDPB3-1というタンパク質に着目して研究を行いました。
DPB3-1はシロイヌナズナで働く転写調節因子であり、DPB3-1を多く作るシロイヌナズナでは高温ストレス耐性が向上することが明らかになっています。
このDPB3-1をイネに導入した結果、高温ストレス耐性を高めるさまざまな遺伝子の発現が向上しており、イネの高温ストレス耐性が高まっていることが明らかになりました。
また、DPB3-1を導入しても、ストレスのない条件でのイネの生育や収量に悪影響を与えないことも確認されました(図1)。
本研究をさらに応用していくことで、温暖化による気温上昇や熱波などで農作物の収量が低下することを防ぐ技術が開発されることが期待されます。
(以下略)
熱帯でも耐えられるんだがねw
どれが高温耐性に関わってるかはっきりすれば掛け合わせた後に高温耐性かつ食っても上手い米が作りやすい。
イネは熱帯というより亜熱帯というか雲南辺りのやや高標高の地域が原産
少なくとも、西日本の夏のように最低地温ですら30℃オーバーになるような地域には
適していないのだという
日本、特に西日本の夏は夜が短く、最低気温が異様に高い
もっと低緯度になると夜は25℃以下になる所が多い
よく「熱帯雨林には熱帯夜は無い」と言われるが、そのとおりの現象になる
熱中症にやられたような状態なんかな。
温暖化のおかげで、関東以西は稲作には不適な地域になりつつあるな。
それは、現代品種問題。
元々北東北以北で稲作なんてまともに出来なかった。
全員ナンでカレー食ってるのか?コメとカレーコンビは存在しないのかよ
ヒント>インディカ種
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