つや姫、ひとめぼれ、ゆめぴりか…。多様なブランド米が流通するコメ市場。実は年初から、木更津市の農家とJAが「国内で今年一番初めに収穫されたコメ」の生産を目指して“究極”の超早場米を試験栽培してきた。
全国でも例がない真冬からのチャレンジ。新たに市場に参戦するこのコメは「ダイヤモンド米」と名付けられ、27日に刈り取りが行われる。日本一早い平成29年産米は千葉産で決まりだ。(菊池一郎)
◆27日刈り取り
高級プレミアム感を出そうと命名されたダイヤモンド米作りを担ったのは、木更津市内の岩根地区で農業を営む安藤一男さん(72)。稲作や野菜のビニールハウス栽培のベテランだ。
JA木更津市(梅澤千加夫代表理事組合長)と共同で、日本で一番早く収穫される29年産米作りを進めた。
「挑む価値のある新たなコメ作りだと考えた。コメがうまいのは穫れたて。新米が多く出回り始めるのは6月以降。
よそに先駆けられる今の季節、『穫れたてはダイヤモンド米』と消費者に認知されれば、地元農家の収入増にもつながる」(JA)との狙いだ。
◆名人から指導
ダイヤモンド米は県オリジナルの早生品種ふさおとめ。安藤さん宅近くの、JAが管理する圃場約6アールをビニールハウスで覆って作付けされ、
特別栽培米(地域内で一般的に作られるものに比べ、農薬と化学肥料の使用量が半分以下)仕様で育てられた。
1月4日種籾まき、2月8日田植え-。ハウス内とはいえ、冷害など真冬に栽培するリスクは大。
JAは全国米・食味分析鑑定コンクールで金賞5回連続受賞のコメ作り名人、遠藤五一さん(59)=山形県高畠町=に栽培指導を頼んだ。
「これは遊び心なんてものじゃなく、木更津農家の皆さんの新たな挑戦。真剣さに打たれた。木更津は首都圏という消費地に近い地の利もある」(遠藤さん)
◆手探りで手間暇
遠藤さんがこだわったのが、塩分の無い水の使用や日照、暖房、自動換気など。「全て手探り。不稔や冷害が恐かった。日々、写真やデータをもらい、育成状態を精査してきた」
午後10時から午前1時まで照明をあて、暖房設備で室温は20度台前半から中盤に保たれた。
ハウスの梁に複数のサーキュレーターを取り付けて稲に絶えず送風し、茎の部分に暖気が行き渡るようビニール製の長い管(ダクト)に暖気を流し込むなど手間暇かけた。
「使ったのは冬も水温16度の井戸水。ハウス内は自然に近い環境を保った。化学肥料ゼロ。ビニールダクトを這わせる位置など細部は自ら調整した」(安藤さん)
JAは「ゆくゆくは作付けを2ヘクタールに拡げ『日本で最も早く穫れるコメ』を売りにしたい」意向。30年産米の作付けも計画済みで、10月田植え、30年1月稲刈りの予定だ。
今年産のダイヤモンド米は試験栽培ながら、既に全収量売却予約済みで60キロ(1俵)当たり20万円の高値がついた。日本のコメはまだまだ進化する。
【最も早い29年産米は千葉産?】農林水産省によると、毎年収穫が早い地域としては5月下旬~7月の沖縄県が代表的。宮崎や徳島、高知なども知られる。
沖縄県によると、県内でも収穫が早い八重山地域の今年の稲刈りは6月初旬予定といい、27日の木更津・ダイヤモンド米の収穫が今年産では日本で一番早いとみられる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170526-00000012-san-l12
コメの供給は足りてるから、冬は小麦を植えろよ。
やりようによっちゃ三毛作出来るな
そうだけど、農業関係は二毛作って言うんだよ。なんでか知らんけど
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