http://www.sankeibiz.jp/macro/news/160314/mca1603140500006-n1.htm
人口減少が農業の担い手不足を招き、耕作放棄地が広がっている。
荒れ地は農作物だけでなく暮らしにも影を落とす。
地域に合った作物を選んだり、人手をかけない方法を工夫したりと、克服を目指して新たな取り組みが各地で始まっている。
◆地元産で観光資源
「想像以上においしい。薬草入りとは分からない」。男性がうなった。
福井県高浜町で2月に開かれた地元産の薬草やハーブを使った料理の試食会。
杜仲茶を利用したハムや滋養強壮に効くという「ジオウ」をすり下ろしたカレー。
珍しいメニューに「癖がなく食べやすい」「香りが良い」と感嘆の声が上がった。
県最西端にある高浜町は人口約1万人の3割が65歳以上。
「若狭富士」といわれる青葉山(標高693メートル)では棚田が作られてきた。
しかし、高齢化や後継者不足で離農者が増え耕作放棄地が拡大、イノシシなどの被害も深刻になってきた。
目を付けたのはオウレンなどの薬草が自生する環境だ。
地元住民で環境保全に取り組む「青葉山麓研究所」の山下暢以知さん(61)は「漢方薬などに使える植物が少なくとも300を超える。調べれば、もっと貴重な薬草もあるはず」と話す。
製薬会社などでつくる「公益社団法人東京生薬協会」(東京)によると、国内で使われる漢方薬や生薬の原料の8割が中国産。
しかし、値上がりや輸出規制などが懸念され、同協会の末次大作専務理事(68)は「国内で栽培地を確保する動きにつながっている」と話す。
同町と製薬業界の思惑は一致した。
町は2015年、薬草の試験栽培を開始。
同協会の指導を受け、下剤の原料となるエビスグサや鎮痛作用のあるトウキなど約20種類の薬草を計約3000平方メートルに作付け。
放棄地は新たな農業に挑む場に変わりつつある。
観光資源にも生かそうと5月、薬草園などを備えた施設「ハーバルビレッジ」を開く。
試食会で好評だったカレーを挟んだパンなどのメニューをカフェで出す準備を進める。
100種類超を栽培し講座も開き“薬草の聖地”に育てる計画だ。
町によると高く売れる薬草もあり、農家の収入増が期待される。
においを嫌う動物も多く鳥獣害対策にもなる。
産業振興課の田原文彦課長補佐(46)は「成功すれば、若い担い手が増える可能性がある」と意気込む。
◆山口では牛放牧
山口県では畜産農家の牛を借り、雑草を食べさせて放棄地を耕作できる状態に戻す「山口型放牧」が広がり始めた。
牛は太陽光発電による電気柵で囲って放牧。
手がかからず大型機械が入れない場所でも可能で、人口減で悩みの種の人手不足を補う“助っ人”だ。
山口市秋穂二島地区では、88戸が集落営農法人をつくり07年度から本格的に開始。
当初約2ヘクタールだった放牧地は20ヘクタールを超え、一部は水田に変わりつつある。
野島義正理事(62)は「住民は牛をかわいがり、土地の見栄えが良くなったと喜んでくれる」と手応えを語る。
農業と畜産を両立させる取り組みに、県も本腰を入れる構え。
県内で利用される牛は300頭を超え、17年度に放牧地を430ヘクタールまでに広げる目標を掲げる。
復活させた農地の利用方法など課題はあるが、放棄地を生産地に変える試みの行方が注目されている。
鹿と猿がアップをはじめました。
まじで今洒落にならないからやめてくれ
急傾斜地はがけ崩れ頻発するようになって
ことの重大さに土木部も腰あげてるんだから
農作物だけじゃないんだよ鹿害
だいじょうぶ
6600Vの電気柵も同時解禁すれば食害防げる
ハーブだと手間かからないのかな?
作業を機械化しづらいマイナー作物の方が有利ってのはあるだろうな
ハーブ系と竹は庭植えては行けない植物の定番
生命力が強すぎで他の植物まで駆逐するわ、コンクリートをジワジワ締め上げて破壊するのまであるからなw
何時まで、農家の保護してんだよ。サラリーマンと
農家の家の大きさ比べて見ろ。
ちゃんと耕作してくれるなら売ってもいいって地主はたくさんいるだろ
でも、耕作放棄地って条件の悪い農地が多いんだよな
いやいや農地法ってのがあって、農家以外の人間が農地を取得するのは本当に難しんだって
実際に耕作放棄地で経営計画書いてみれば?
買い取るなんてバカらしい、闇で借りる方がまだ事業の可能性があるよ
新規就農者は取り敢えず借地で農業の実績を積むね。
地下茎で増える植物は制御出来ないから駄目。
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