温暖化に耐える新品種が10月発売
日経BP:2017年9月4日(月)
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/082800158/082800005/
(全文は掲載元でどうぞ)
「環境」対「人類」の闘いは、日本の食卓にも及んでいる。
着々と進む温暖化は、日本人の主食であるコメの生産にも打撃を与える。稲が成長する夏に、厳しい猛暑に見舞われると品質が劣化してしまう。
今後、さらに気温上昇が進めば、コメの生産自体が立ち行かなくなる恐れすらある。
日本一のコメどころ新潟県は、そんな危機的な未来を直視し、8年の歳月を費やして温暖化に耐えられる「次世代米」を開発した。その現場を訪れた。
新潟県長岡市、上越新幹線の長岡駅から車で20分ほど。
8月初旬、農業組合法人エコファーム巻島のコメの生産現場を訪ねると、青々とした稲の葉が揺れる水田が目の前に現れた。
10月からスーパーや百貨店で一般販売が開始される新品種米「新之助」だ。
この日の長岡市の最高気温は34度に迫り、屋外で写真を撮影していると全身から汗が噴き出してくる。そんな猛暑の中でも、新之助は元気に葉を広げる。
それもそのはず、新之助は、新潟県が「コメ王国」の威信をかけて開発した、「温暖化後の世界」にも対応できる「次世代米」だからだ。
■「猛暑」に負けないコメを作れ
新之助の最大の特徴は、稲が成長する時期に異常な猛暑に見舞われても品質が落ちない点だ。
新潟県で主流のコシヒカリと比べて、成熟期も1週間ほど遅いため、暑さのピークが成長期と重なりにくい。
さらに、稲の丈がコシヒカリよりも15㎝ほど低いため、台風に襲われても倒れにくい。温暖化が進み、「異常気象」が当たり前になる将来を見据えて開発された。
食味の評価も高く、昨秋、都内の百貨店などで実施した試験販売では、5㎏で3000円を超える魚沼産コシヒカリ並みの価格で売れた
きっかけは、2010年に新潟を襲った記録的な猛暑だった。
「史上最低の作柄で、県内の農家に衝撃が走った」。この日、水田を案内してくれた長岡地域振興局の坂井晃拓主任普及指導員は、当時をそう振り返る。
「白未熟粒」と呼ぶコメが白く濁る品質劣化が、県内の至る所で発生したのだ。
品質が高いことで知られる新潟県産のコシヒカリ。
農協などが実施する品質検査の最上位に位置する「1等米」の比率は、毎年80~90%に達するが、10年は過去最低の21.1%にまで落ち込んだ。
この年は、日本各地が猛暑に見舞われ1等米の比率が下がり、全国平均は61.7%。
特に暑さが厳しかった新潟県のコシヒカリは、それすらも大きく割り込んだ。
1等米比率の低下は、農家の経営にとって大きな打撃になる。同じコストをかけて生産しても、1等米と2等米では手取り収入が1割近く変わるためだ。
新潟県ではコシヒカリがコメの生産量の7割を占める。
「いつまでもコシヒカリに依存するコメ作りをしていたら、これからさらに温暖化が進んだ場合、新潟県でコメの生産が立ち行かなくなる恐れがある」。
新潟のコメの品種開発を担う新潟県農業総合研究所の石崎和彦育種科長は、危機感をあらわにする。
こうして、高温耐性を持つ新品種(新之助)の開発が、コメ王国の存続を賭けた最優先課題になった。
(以下省略)
寒くても作れる米を開発してくれ
すでに青森や北海道仕様がある。
ササニシキって新潟中心に作ってなかったっけ?
日本一取って四、五年で消えたね
ササニシキは宮城が中心だったような気がする
なら、復活は無理だな
ササニシキは粘りが弱いので、高級寿司屋用のコメではブランド米。
春日部じゃないのか
温暖化が半端ないということだろう。
馬鹿トランプは理解できないようだが。
まあ、本当はわかっていてアメリカは自己の利益のために対策やりたくないだけだと思うが。
味の問題だそうだ
シワシワネーム?
ただし少々高い
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