苦悩知って! 病害多発 資材費も
■埼玉県深谷市
東京近郊の野菜産地、埼玉県深谷市では、主産品のナスなど果菜類の収量減少が深刻だ。8月の日照時間は平年の約5割。特に中旬は平年の2倍を超える降雨に見舞われた。湿度が高くナスに病害が多発し、花が咲きにくく実がならず、収穫量が上がらない現状にある。農家の島田富男さん(65)は「雨続きで防除もしにくい。早く天候が安定してほしい」と切望する。
JAふかやによると、厄介なのは雨による泥はねなどで発生する病害だ。ナスが腐って収穫できないケースもあり、JAのナス出荷量は昨年の半分に激減している。営農経済部の野村勝担当は「防除の労力やコストも増えている。農家は採算割れ」と頭を抱える。
■群馬県嬬恋村
夏キャベツの出荷量が全国一の群馬県嬬恋村では、8月の日照時間が平年の5割に届かず、キャベツの玉が大きくならない状況だ。雨量は平年より4割多く、根腐れなど病害が多発して収量も上がらない。キャベツは定植から収穫まで70~90日かかるため、今夏の天候不順を受けたキャベツの収穫が本格化する今後、影響が出かねない。
今シーズン前半はキャベツ出荷が潤沢で、東京の市場価格は最近5年間の最低水準で推移。農家は採算割れに苦しんだ。
8月下旬、農家の石野時久さん(60)は「今年は肥料など資材代も賄えない。雨続きで植えられなかった畑もある」と、小雨の中で収穫していた。別の農家男性(33)は「生育が良いときは安く、高いときは良いものが少ない。農家は値段を決められない。やれることをやるだけ」と打ち明ける。
■東北の米産地
低温・長雨が続く東北では水稲への影響も懸念される。いもち病が出ると収量が減り品質も低下するため、各地のJAは対策本部を設け警戒を強めている。JAグループ宮城は県域で対策本部を設置。JA宮城中央会によると、各JAなどが巡回していもち病の早期発見と防除に努めている。
福島県北部の農業関係者が29日、対策会議を開催。JAふくしま未来は「標高が高い中山間部にいもち病が出やすい」と警戒する。水稲の他、桃、梨は病害発生だけでなく、収穫遅れによる過熟と果肉の軟化に悩まされている。
農家は年間の収穫量を予測して作付面積を決め、収支を計算している。“収穫の秋”の天候不順は農家にとって死活問題でもある。東北、甲信越、北陸では9月上旬から再び低温傾向となると予想されている。台風15号も発生しており、農家は天気のニュースから目が離せない。
不作でも手取り増えず 農産物流通に詳しい東京聖栄大学の藤島廣二客員教授の話
不作で青果物の価格が上がっても、多くの農家は収益を減らしている。かつては不作で野菜が高騰した時代もあったが、最近は生鮮野菜、冷凍野菜ともに輸入が増えており、不作になっても国産の価格が上がりにくく、農家手取りは上向きにくい状況にある。(福井達之)
配信2017年08月30日
日本農業新聞
https://www.agrinews.co.jp/p41749.html
九州は例年より日照時間が長い
しかし直売所に野菜がない
関東に送ってしまったから
まあ天候が安定していた地域は大忙しだろうな。おかげで九州でも野菜が値上がりしていてかなり大変だが…。
ねーわ
親の総取り状態みたいなことは、たまに有るらしい。
その代わり全滅とかのリスクもあるが。
悪天の責任を消費者に押し付けるなよ
モヤシとカイワレで生き延びてやる
悪天の責任は生産者にもないだろw
まあそれも消費者の権利だな。
どうぞご自由に。
そのカラクリがよくわからん
秋刀魚2匹獲れたから、1匹100円ね
1匹しか獲れなかったから200円ね
みたいな手口じゃないのか?
消費者が納得できるデータを出したらいい
だから秋刀魚がいつも通りとれた業者はウハウハだけど、
殆どの業者が獲れてないので、赤字ってこと。
市場に出てこないから高騰する。つまり供給できた生産者が少ない。
なので生産者の平均は赤字なんだけど、その中で運よくいつも通り生産できた人だけがウハウハになってる。
だから、獲れない分のマイナスを消費者に押し付けるということじゃない?
まぁ、需要と供給だから嫌なら買うなの話なんだろうがさ
赤字出して商売出来るわけないだろ
共産圏に住めば納得の暮らしができるんじゃないかな?
今時厳格に利益分配してる共産主義国家無いけど
温暖化により大気がより多くの水蒸気を含むようになったから
集中豪雨がさらに激しくなったのです。
今後もこういう異常気象が続けば農家にも影響が出るね。暑過ぎても不作になるしね。
農協が多少の面倒は見る。その農協が保険に加盟してる場合が多い。(補助の限界はある)
でも基本的には自己責任というか、神頼みの部分は多いよ。
豊作で喜んでたら台風でりんご落ちてがギャーとかよくあるし。
全国的に大豊作になってしまい値段が落ちすぎて肥料代にもならねぇ(泣)とかよくあるし。
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