農山村でヤギが引っ張りだこだ。耕作放棄地の再生をはじめ、乳でチーズ加工、熊本地震の被災地では子どもたちを癒やすセラピー動物としても活躍する。
12日からは約250人が集まり、第18回「全国山羊(やぎ)サミット」が熊本県阿蘇市で開幕。人懐こいヤギのいる風景を定着させようと、各地で飼育機運が高まっている。
獣害防ぎ 農地再生 富山県南砺市
今年からヤギで耕作放棄地の再生に挑むのは、富山県南砺市利賀村の市民団体「利賀百姓塾」だ。塾長の中西邦康さん(75)は、農地を再生し、棚田を保全するには猫の手ならぬヤギの力を借りようと考えた。
農業と民宿を営む中西さんが暮らす利賀地域は、同市の中心から約20キロ離れた山間の集落で、人口は569人とピーク時の8分の1に激減。
近年は、目立って耕作放棄地が増えてきたことから「担い手不足を何かで補えないか」と模索、ヤギの存在を知った。
「牛と違って小回りが利き、農産物を食い荒らす鹿やイノシシ、猿を寄せ付けない効果も見込める。機械除草も不要で、ふんの処理にも費用がそれほどかからない」など利点が多いことが分かった。
そこで県の中山間地域チャレンジ支援事業を活用して、地元業者から子ヤギ2頭をレンタルした。子ヤギのため思うような除草効果は得られなかったが、何より人懐こさに引かれた。
来年からは、管理が困難な水田や畑地約5ヘクタールでヤギ除草を展開する計画。牧柵の設置はボランティアに依頼し、再生された農地で有機野菜を作り、ヤギチーズの開発に着手する。
「近い将来、地場産のどぶろくに合うヤギチーズを作り、地域の特産として民宿で振る舞ったり、販売したりしたい。ヤギを目玉に地域を盛り上げたい」。中西さんの夢は膨らむ。
被災地の子“慰問” 熊本県立菊池農高
熊本地震の被災地で、子どもたちの心を癒やそうと活躍するヤギもいる。熊本県立菊池農業高校(菊池市)は、地震の被災地にヤギを“派遣”。
避難所になっていた益城町内の小学校で触れ合い体験を実施したところ、ヤギが草を食べる姿に「癒やされる」「久しぶりに子どもの笑顔を見た」といった声が相次いだ。
同校はヤギの癒やし効果を実証しようと、東海大学に研究を依頼。脳波や唾液の成分を比較したところ、ヤギと触れ合うことで、リラックスした状態になる人が多いことを突き止めた。
細川るり香教諭は「ヤギは犬のようにほえず、目線の高さも子どもに近いから安心感がある」とみる。
同校では、農村の生活を学ぶ「グリーンライフ研究班」が4頭を飼育しており、今後も災害時の避難所などに積極的にヤギを派遣し、触れ合い体験を実施する計画だ。成果は「全国山羊サミット」でも報告する。
(金子祥也、前田大介)
チーズ需要と除草で“復権”
ヤギの頭数と飼養戸数は1957年が約67万頭、60万戸で、1戸に1頭以上いた。戦後の食料難に伴うたんぱく源補給のためだ。
高度経済成長とともに牛など他の畜種に取って代わった影響で減少。近年は除草向けやヤギチーズの需要を受けて頭数、戸数ともに増えてきている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161112-00010001-agrinews-soci
俺も最初そう思ってたんだがラムしゃぶが意外とうまかったのよ
斜面だろうが谷底だろうがおかまいなしに物凄い勢いで草を食べてくれた
ので、かなり見通しが良くなったな。人手よりよほど有能。
アイガモと違って最後はおいしく頂きましたてことはなく、業者に連れられて
いった。
視野角を広く取る為なんだそうだ・・・
進化の結果なんだよ
いじらしいじゃねぇか
頭の向きに関わらず地表に対して水平になるらしい
私山羊座のカプリコーン。
おまいの当番は年末からだろ
0 件のコメント :
コメントを投稿