2014年の米価の大暴落で、専業のコメ農家は重大な岐路に立たされています。いわゆるブランド産地のコメ農家も例外ではなく、
2014年の新潟産コシヒカリの卸売り価格は一俵あたり1万5000円、魚沼産コシヒカリでも1万8500円という安値になりました。
全国平均が1万3000円ほどですから、他地域よりも多少は恵まれていますが、さらに暴落したら、
新潟どころか魚沼すら営農継続が困難になる水準です。現在の一俵あたり1万3000円という価格は、そういう水準なのです。
コメ専業農家で残ることができるのは3種類だけ
TPPがメディアの話題に上り始めた頃、外国から大量に安い米が入ってきても新潟や魚沼のような
ブランド産地は生き残るという人もいました。しかし実際はTPPなしでも生き残れない水準に限りなく近づいているわけです。
価格が現状水準、もしくはそれ以下でこのまま推移すると、これまで何度も述べたように大規模にコメを作っている
専業農家は市場から退場していかざるを得なくなります。
専業農家で残るのは、
(1)供給不足が続き価格水準の高い「山田錦」や「雄町」などを手がける酒米(酒造好適米)栽培農家
(2)これだけ米価が下がっても、再生産可能な以前の価格で買ってくださる優良顧客をたくさん持つ農家
(3)多額の補助金が出る飼料米栽培農家
の3種類だけと思われます。農業所得を当てにしない第2種兼業農家は、たいした影響は受けません。
全国で見られる「飼料米」栽培へのシフト
「酒米」栽培は、品種の関係で全国どこでも栽培可能とは言えません。優良顧客を持つ農家もそれほど多くはありません。
そのため、全国的には「飼料米」栽培にシフトしようとしている地域が目立ちます。
飼料米は、家畜に食べさせるコメです。コメを家畜に食べさせたり、稲発酵粗飼料(WCS=ホールクロップサイレージ)と
呼ばれる生の稲わらを丸めて発酵させて食べさせたりするなど、給餌方法は様々です。しかし、ただ作ればいいのではなく
買い手である畜産農家がいなければ、補助金の支給対象になりません。
畜産農家は全国にありますが、近くに畜産農家がない地域では飼料米を作りたくてもできません。そういった事情から、
飼料会社の中には、畜産農家が少ない地域で作った飼料米を、畜産農家の多い地域に持っていくことを検討しているところもあるでしょう。
ひょっとしたら、筆者が知らないだけで、もうやっているところがあるかもしれません。
農政上、飼料米は、いわゆる食糧自給力の向上に資するところがあります。一般に畜産農家が給餌している
配合飼料は輸入物です。そのため、日本で飼われている多くの家畜は「原材料が海外産」と言うことになって
自給率の計算に含まれていません。飼料米を給餌して家畜を育てれば、その分が国産にカウントされることになるので、食糧自給率が向上するわけです。
それよりも最も大きな効果は、飼料米を作る面積が増えると、その分、コシヒカリなど人の食べるコメの栽培面積が減ることです。
人間の食べるコメの栽培面積を減らすことで、供給過多になることが多いコシヒカリなどのうるち米を減産して需給を調整し、
専業コメ農家を守ろうというのが、農水省の戦略です。
このシナリオが成功するかどうかはなんとも言えません。飼料米に補助金が出るようになったのは、
はっきり覚えていませんが10年ほど前からです。高額な補助金がついていても平成26年産で栽培面積は3万3881ヘクタールです。
WCSは3万929ヘクタールで合計約6.5万ヘクタールです。日本の水田面積は245万ヘクタールくらいですから、まだ3%にも達していません。
畜産農家が買ってくれなければ作れないという事情があるのでこうして数字になっていると思われますが、
畜産農家がこれまで以上に買ってくれるか否かは不明です。
たいていの畜産農家は、飼料米増産政策が出された直後に、多くの稲作農家から「飼料米を作るから買ってくれないか」
と問い合わせが来た記憶を持っています。うるち米を作るよりも儲かるから目端の利く農家は一斉に動いたわけです。
その結果が、現在の栽培面積6.5万ヘクタールです。
単にコメから他の作物に転換したらよいってだけなような?
全部じゃなくて、一部をな。
「リスク分散」「リスクヘッジ」ってやつでしょ。投資と一緒だ。
自分の資産全額を不動産なり株式なり、ある一種の金融商品に突っ込んでたら、危険極まりない。
価格下落、需要減、資材高騰。
三方面からの、スターリングラードも真っ青の包囲殲滅作戦w
冗談はともかく、大規模化がうまくいかなかったのは、なぜなんだろう。
日本人農家「見よこの大農場」
アメリカ・ブラジル農家「ふーん」
農業みたいなセクターで集約化してうまくいかせるには中小を冷遇するぐらいの圧倒的大規模優遇を行わないと駄目なんじゃないかな。
一定規模以上でないと、補助金の類いは一切なし。
欧米に置ける農業の競争力はそういった徹底した大規模優遇の上に築かれた訳だしね。
>安全で安ければ
今は安くても、日本の稲作が終了すれば、値上がりするだろう
レモンがそうだった、自由化後に安いレモンが大量に輸入され、日本のレモン生産が終了し、
その後にレモンは元の値段まで上がった
> 自由化後に安いレモンが大量に輸入され、日本のレモン生産が終了し、
スーパーで普通に国産レモン売ってるが?
日本米が全滅しても.まぁ,値上がりしないだろ。
それくらい世界はコメが余る。
コメの輸入価格は商社次第だから値上がりがないわけではないかもしれんが,
中国,台湾,朝鮮半島があるかぎり日系商社で流通独占できるわけないから,
天井知らずに上がるなんてことは無いよ。
米全部なくせとは言わんから半分ぐらいの農家は小麦作れよ
小麦輸入ばっかじゃん
主食もご飯は減りパンが増えてるんだから食料自給率という天では小麦のがメリットあるだろう
小麦は利用方法多いしな
なんで小麦作らないのかわからん
小麦の生産に向いてない気候なの
ブランド作ればいいじゃん
>>11
向いてるのを品種改良で作れよ
品種改良がそこまで万能なら、
世界から食料問題は消えてるの。
じゃあ挑戦したのか?
そしてどれぐらい時間を掛けてやったんだ?
そろそろ自分で調べようとは思わない?
日本が小麦の生産に向いてないってのを知らなかったのは、
知ろうとする努力が皆無だからだろ。
遺伝子組み換えレベルで品種改良がおこなわれてるから、
一朝一夕ではどうにもならないことがすぐわかるよ。
答えになってないな
それは「私も知りませんから貴方が調べてください」って言ってるのと同じ
どうせ詳細は君も知らないんだろ
まずは小麦が乾燥した地域での栽培に適している(日本のような多湿地域には適さない)という、
中学生レベルの知識がないことを恥じようよ。
そして、それに対して答えを提示されたなら、
無知を認め自力で調べなさい。
PCでもスマホでも、小麦 品種改良で検索をかければいくらでもでてくる。
小麦は日本中で作ってるし昔は自給率も高かった。
品種改良もずっと続けられてて香川じゃうどん専用、福岡でラーメン専用小麦なんてのも実用化されてる。
北海道が一番多いけどね。
日本でも小麦は作れるけど手間がかかって面倒。
米は簡単に作れるから兼業農家が好んでやる。
栽培地は仕方ないとしても、流通を整備すれば蔵も農家も助かるんじゃないか?
今は1200円~1500円に落ち着いてる
安いほうがいいんだが農家はこれではかなわないだろうし
でも品川のお店では流石に一等地だ5キロ2000円以上が当たり前で売れてた
安いか高いかは売れる環境で変わるし
俺が住む下町辺境の足立区隅っこでは安いが正義だ
それなりの価格でないと商売できなしというなら高級な袋に入れて港区・大田区周辺で
仕入れてもらえる努力がいるね
とにかく安くてもある程度量販で買ってくれるならで妥協できるなら
足立区・葛飾区・松戸市周辺の地元小規模スーパーに営業かけるんだね。
10キロで考えたら6000円だよね売値
ふつう10キロだったら4000円が相場じゃね?
一俵は60kg
日本人は米には金を惜しまないから。
だけどどんなことよりまずいのがだめだ
イヤならもうやめましょう
まぁ都心部の情弱は北関東や東北で業者が集めたナンチャッテ魚沼産の屑米を有難がって食っとけばいいよ
だいたいあんな狭い地域のブランドが全国をカバーできるわけないじゃんw
900%
米がなくても小麦でいい
大規模農家じゃないと価格競争は勝てない
日本の農業技術は残念ながら飼料用米が最適レベルなんだろう
充分安いと思っている
60キロの体重を維持するために少量しか食べないので長くある
そうすれば生産量は減る
我慢比べする必要があるのだろうか
0 件のコメント :
コメントを投稿